無垢材は天然木の性質上、大気中の湿気を呼吸し伸縮を行います。保管状況、使用環境によって反り、割れ、狂いを引き起こす場合があります。保管・施工及び手入れ方法の注意事項をお読みいただき、無垢材の特徴をご理解の上、施工してください。
施工前の確認
水がかかりやすい場所、湿気の多い場所、直射日光の当たる場所での保管は避けて下さい。水平な場所に平積みで保管してください。
施工の1週間程前に開梱して現場の環境によく馴染ませてください。
床下は十分に乾燥させ、風通しを良くするため通気口を設けてください。
加工・塗装の不良等、お気付きの点がありましたら施工前にご相談ください。
仮並べ・割付け
天然木ですので木目及び色調が一枚ごとに異なります。施工前に仮並べをして色柄のバランスを調整してください。端に小幅材がこないよう、貼り込み前に割付けを行ってください。
下地合板のジョイント部とフローリングのジョイント部がかさならないようにしてください。
下地施工
大引は90mm角以上、根太は45mm角以上の乾燥材を使用しプレナーで平準に仕上げてください。大引は間隔3尺、根太は1尺(303mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。
必ず12mm厚以上の耐水合板を捨て貼りしてください。また、湿気の多い現場では0.1mm厚以上のポリエチレン防湿シートを併用してください。
貼り込み
施工は必ず接着剤及び釘を併用して下さい。接着剤はウレタン樹脂系の1液型床貼り用接着剤を使用してください。木工用ボンドのような水溶性接着剤は床鳴りの原因となりますので、使用しないでください。
サネやその付近には接着剤を使用しないでください。
貼り込みはサネをきつく締め過ぎると反り、突き上げの原因となります。ジョイント部に0.3~0.5mm程(名刺1~2枚の厚み)の隙間をあけてください。湿度が高い時期には木が膨らむので狭く、乾燥する時期には木が痩せているので広めにクリアランスを設ける事をおすすめします。
壁面、敷居、サッシには密着させず5mm~10mmの隙間を設けてください。
養生について
養生テープはフローリングに直接貼らないでください。表面の塗装がはがれたり、粘着剤が残る場合があります。やむを得ず養生テープをフローリングに直接貼る場合は、必ず弱粘着性の物を使用し、長時間放置しないでください。
養生の下は湿気がこもりやすい状態になります。湿度が高い時期には反りや、突き上げの原因となりますので、現場の状況に応じた管理をしてください。